
心理学で解決!行動主義を活用した不安の解消法とは?
今回は、不安について心理学の行動主義による説明について話すつもりだよ。この記事を読むと、行動主義を活用した不安の解消法がわかったりする。
行動主義?難しいんじゃない?
いや、わかりやすいたとえとかで説明するから大丈夫だよ。
行動主義ってなに?
わかりやすくいえば、目に見えない内面ではなく、目に見える「行動」を対象にする心理学の流れ、みたいなものなんだ。
たとえば?
古典的条件づけ(パブロフの犬)
有名な、パブロフの犬の実験がある。パブロフの犬の実験は、むずかしい言葉でいうと「古典的条件づけ」を明らかにしたものなんだ。(厳密にいうと、行動主義に影響を与えた実験で、行動主義の実験そのものではない。しかし、行動主義的アプローチとも言えるものではある。「古典的条件づけ」そのものは行動主義の一部である。)
あの、ベルの音とかだけで、犬がよだれを垂らすって実験?
そうだね。ベルの音だけでは、本来、犬はよだれを垂らさない。この段階のベルの音のことをむずかしい言葉でいうと「中性刺激」というんだ。
「中性刺激」ね。中性だから、何の反応も起きないんだね。
だけど、ベルの音だけでよだれを垂らすようになると「条件刺激」と呼ぶことになるんだ。
要するに、「中性刺激」から「条件刺激」になるってことなんだね。
で、エサを与えてよだれを垂らす場合、そのエサのことをむずかしい言葉でいうと「無条件刺激」と呼ぶ。
つまり、エサ(無条件刺激)を与える直前にベルの音(中性刺激)をならすというのを、何度もやるわけだ?
そうだね。何度もやると、ベルの音だけでよだれを垂らすことになる。このとき、ベルの音は「中性刺激」じゃなくて「条件刺激」になる。
なるほど。「無条件刺激」(エサ)を与える直前に「中性刺激」(ベルの音)を与えて繰り返すと、「中性刺激」(ベルの音)が「条件刺激」(ベルの音)になって、「無条件刺激」(エサ)がなくても、「条件刺激」(ベルの音)だけで反応が起こるんだね。そして、これが「古典的条件づけ」ってわけだ。
そうだね。これが「古典的条件づけ」なんだ。
「条件刺激の一般化(般化)」
次に、「条件刺激の一般化」について話す。(「刺激の一般化」は「般化」(はんか)と書くこともある。)
条件刺激って、さっきのベルの音だけでよだれを垂らす場合のベルの音だよね?
「条件刺激の一般化」は、わかりやすくいえば、ある「条件刺激」があったとして、それに類似した状況でも反応してしまう「一般化」、みたいなものだよ。
パブロフの犬の例でいえば?
ベルの音だけでなく、ドアのベルやチャイムの音にも反応してよだれを垂らすことだね。
それが不安とどう関係するの?
不安を行動主義的に説明すると・・・
わかりやすくいえば、ある「条件刺激」が不安という反応を起こしているときに、「条件刺激の一般化」が起こることが不安の原因、みたいなことなんだ。
ん?どういうこと?
たとえば、受験勉強で不安になったとして、机に向かうだけで不安になるとか、更には勉強部屋にいるだけで不安になる、みたいな感じかな。
ふむー。
行動主義による不安の解消法の例
つぎに、行動主義による不安の解消法の例を挙げようと思う。
一番、知りたいことだな。
例えば、①ちょっとずつ慣れる、②「楽しい」とセットにする、③小さくできた!をほめる、とかだね。
とりあえず、①から順番に説明して。
①ちょっとずつ慣れる、は、むずかしい言葉でいうと「系統的脱感作」というものだ。
たとえば?
たとえば、最初は、教科書を流し読みすることから初めて、慣れてきたら、問題集を解くことにする、とかだね。あと、たとえば、同時に深呼吸すると更に効果がアップする。
次の②「楽しい」とセットにする、は?
わかりやすくいえば、「イヤな気持ちになるもの」に対して、「楽しい」体験をわざとセットでくっつけて、
「これはもうイヤじゃない」と脳に教えなおす方法、みたいなことだね。むずかしい言葉でいうとこれは「逆条件づけ」という。たとえば、勉強中に好きな音楽をかけるとか、アロマをたくとかだね。
次の③小さくできた!をほめる、は?
むずかしい言葉でいうと、「オペラント条件付け」(特に「正の強化」)と呼ばれるものだ。たとえば、4問だけ解いたり、10分だけ集中したりしたら、お菓子とかを自分に報酬・ご褒美として与えることだね。これを繰り返すことで習慣化させるんだ。
なるほど!
では、今回はもう長くなったから、この辺で。

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