無限大の鉄板が示す心のプロセス ― ユング心理学的視点から
ボクの心に現れた象徴は、二枚の鉄板だった。そこに自我の人格が挟まれているイメージから始まり、その後の変化は驚くべきものだった。以下では、このプロセスを整理しつつ、ユング心理学的に読み解いてみたい。
目次
鉄板に挟まれた自我
まず、二枚の鉄板に自我が挟まれているというイメージが現れた。これは強烈な圧迫感を伴っており、心理的には次のように理解できる。
状況 | 象徴的意味 | ユング心理学的解釈 |
---|---|---|
二枚の鉄板に挟まれる | 自由の喪失、強制的な拘束 | 自我(意識の中心)が無意識の力に圧迫されている状態 |
隙間が消えてしまう
最初にあったわずかな隙間が、やがて完全に消えてしまった。
状況 | 象徴的意味 | 解釈 |
---|---|---|
隙間が閉じる | 余白や自由がなくなる | 自我の動きの余地がなくなり、完全に支配される感覚 |
油をさす行為
ボクは鉄板の間に油をさすイメージを持った。
行為 | 象徴的意味 | 解釈 |
---|---|---|
油をさす | 流動性の回復、癒しの媒介 | 自己調整機能が働き、硬直した状況に柔軟性を与えようとする試み |
鉄板が無限大に広がる
その直後、鉄板は無限大の大きさへと変貌し、ボクの前に立ちはだかった。
状況 | 象徴的意味 | 解釈 |
---|---|---|
鉄板が無限大になる | 圧倒的な力、境界を超えた存在 | 個人的問題の次元を超えて、元型的(普遍的)な次元に拡大したことを示す |
プロセスの全体像
これらの出来事を整理すると次のようにまとめられる。
プロセス | 状況 | 心理的意味 |
---|---|---|
① | 鉄板に挟まれる | 自我が無意識に圧迫される |
② | 隙間がなくなる | 意識の自由が完全に失われる |
③ | 油をさす | 自己調整機能が働く |
④ | 鉄板が無限大化 | 個人的葛藤を超えて、元型的次元に到達する |
結論
この象徴体験は、単なる「心の圧迫」では終わらなかった。鉄板の無限大化は、ボクが自己という全体性と直面していることを示していた。圧倒的な壁として現れるものは、同時に、統合へ至る道を示す入り口でもある。
ボクにとってこの鉄板は、恐怖であり、圧迫であり、しかし同時に自己と向き合うための象徴だったのだ。
- ↑上のリンクを使わないと、面倒臭い検索をすることに。活用してみてはいかが?
- ドリトスはアナタにも、キチンと美味しいよ。アナタは、コンビニに行かなくても済む。お得に買うなら、まとめ買い!
created by Rinker
¥891
(2025/09/10 13:22:39時点 Amazon調べ-詳細)
- ↑上のリンクを使わないと、面倒臭い検索をすることに。活用してみてはいかが?
- 河合隼雄の主要著作5冊をベースに、ユング心理学をわかりやすく解説した本。5冊の美味しいどころどりなので、アナタにとって、時間的にも金銭的にもコスパが非常に高い本。
コメント